年間受注数を8件に自主制限している
年間受注数を8件に自主制限している
年間受注数を8件に自主制限している
素材はカタログではなく現地で手に触れて選ぶ
コンセプト・素材・照明計画を外注しない
築38年のRC造マンション、85平米。既存の天井を撤去し、コンクリートの素地を活かした上で美濃紙舎の和紙を壁に貼り込んだ。照明はすべて間接光のみ。竣工後、DETAIL JAPANウェブ版に掲載された最初のプロジェクト。
路面店、42平米。什器はすべてオーク無垢材で特注制作し、壁面はLund & Fogのリネンテキスタイルで仕上げた。照明計画に3週間を費やし、試作を4回繰り返した。現在も同じ照明設定で営業中。
木造2階建て、延床面積112平米。田中組の漆喰仕上げを全室に採用し、床は福岡の製材所から取り寄せたクリ材を使用。家具はすべて国内の職人に特注した。施主の希望で、テレビを置かない設計にした。
“最初のヒアリングで、私が言葉にできていなかったことを橘 沙織に言いました。それ以来、すべてを任せることにしました。
K.M. · 世田谷区・住宅リノベーション施主
“素材のサンプルを実際の光の下で確認するプロセスが、想像以上に重要でした。カタログで選んでいたら、全然違う部屋になっていたと思います。
T.H. · 目黒区・新築住宅施主
カタログから選ばない。岐阜の和紙職人、滋賀の左官職人、デンマークのテキスタイルスタジオ。素材は必ず現地で手に触れてから決める。
受注数を意図的に絞っている。1件に費やす時間が増えるほど、空間の密度が上がる。それだけのことだ。
光は構造と同時に考える。壁の位置が決まる前に、どこから光が入るかを先に決める。それが私たちの順序だ。
初回ヒアリングから竣工まで、すべての会話をテキストで記録し施主と共有する。記憶ではなく、文書で合意する。
引き渡し後、12ヶ月間は無償で現地確認を行う。素材の経年変化、照明の調整、家具の配置見直しを含む。
素材選定は、インテリアデザインの中で最も時間がかかる工程の一つだ。カタログやウェブサイトの写真で選んだ素材が、実際の空間に置かれたときに「思っていたのと違う」という経験は、施主にも設計者にも起きる。…
照明計画を最後に決める設計プロセスは、今も多くの現場で標準だ。間取りが決まり、壁が決まり、床が決まってから、最後に「どこに照明を付けるか」を考える。Mosaic…
「リノベーションと新築、どちらがインテリアデザインの自由度が高いですか?」という質問をよく受ける。答えは「どちらとも言えない」だ。リノベーションには既存の構造という制約があり、新築には「何でもできる…
橘 沙織2017年にMosaic Elmwoodを設立する前、ミラノのスタジオ「Atelier Vento」で6年間、住宅および商業空間のインテリアデザインを担当した。帰国後、東京の設計事務所で大型ホテルプロジェクトに携わったが、「スケールのためにディテールを犠牲にする文化」に反発し、独立を決意。現在は年間8件以下のプロジェクトに絞り、すべての素材選定を自ら行う。週末は京都の骨董市で古い金具や陶片を探すことが習慣で、それが空間に持ち込む「時間の層」の源泉になっている。「美しい部屋は説明しない。ただそこにある」というのが彼女の一貫した立場だ。