素材選定は、インテリアデザインの中で最も時間がかかる工程の一つだ。カタログやウェブサイトの写真で選んだ素材が、実際の空間に置かれたときに「思っていたのと違う」という経験は、施主にも設計者にも起きる。その「違い」を最小化するために、Mosaic Elmwoodでは素材を必ず現地で手に触れて選ぶことを原則にしている。
写真と実物の差はなぜ生まれるか ¶
素材の写真は、特定の照明環境で撮影されている。スタジオ撮影の均一な光の下では、素材の質感や色の深みが実際とは異なって見えることが多い。特に、石材・木材・テキスタイルは、光の角度によって表情が大きく変わる。カタログで「グレー」に見えた石材が、実際の部屋の光の下では「ベージュ」に見えることは珍しくない。
現地確認で何を見るか ¶
素材の現地確認では、まず手で触れる。表面の温度感、ざらつき、重さ。次に、実際の照明環境に近い状態でサンプルを置き、朝・昼・夜の光の変化を確認する。可能であれば、隣接する素材(床材、壁材、家具)と並べて確認する。単体で美しい素材が、組み合わせると違和感を生むことがある。
小規模職人から調達する理由 ¶
大手メーカーの素材は品質が安定しているが、選択肢が標準化されている。岐阜の美濃紙舎、滋賀の田中組、デンマークのLund & Fogのような小規模な職人・スタジオは、カタログに載っていない素材を持っていることが多い。また、素材の製造プロセスや原材料について直接話を聞けるため、施主への説明が具体的になる。
素材選定にかける時間の目安 ¶
住宅インテリアデザイン(フルスコープ)の場合、素材選定に費やす時間はプロジェクト全体の約30%を占める。100平米の住宅であれば、素材選定だけで40〜60時間かかることもある。この時間を削ると、竣工後に「やり直したい」という箇所が増える。素材選定は、後戻りコストを下げる投資だ。
施主が素材選定に参加する意味 ¶
Mosaic Elmwoodでは、主要素材のサンプル確認に施主に同席してもらう。設計者だけが選んだ素材は、施主にとって「他人が選んだもの」になりやすい。自分で触れて選んだ素材は、完成後も「自分が選んだもの」として空間への愛着につながる。
素材選定のプロセスに興味がある方は、初回相談でサンプルを実際に見ながら話すことができます。まずhello@mosaicelmwood.comまでご連絡ください。